雪崩情報に関する疑問・質問・情報など、何なりと書き込んで下さい。 たぶん私じゃお答えできない事がほとんどだと思いますが、 雪崩情報に詳しい先生達も覗いてくれていますので、 回答が返ってくることと思います。・・・他力本願。(^^ゞ
写真を張り付けたい方は、ぱふぱふさんのページに張り付けて下さい。
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No.82 | 2000/04/27 15:38 |
名前 | 小出 |
E-mail or URL | koide@tampa.co.jp |
タイトル | 山岳情報番組第2弾 |
本文 | ラジオたんぱの小出と申します。 本格シーズンを前に、山岳情報をいろいろと お届けしていきます。 是非ご利用ください。 ========================= 大型連休前の耳より情報 登山者の事故防止に欠かせない情報を送る「山岳高層気象 今年の春山情報はGW期間中 4/27(木)〜5/7(日)放送 =============================== ラジオたんぱ(株式会社 日本短波放送)では登山シーズンにあ わせて「山岳高層気象」を長年にわたって放送しております。 今年の春山情報はGW期間中にあわせて4/27〜5/7 の期間中毎日下記時間帯で放送いたします。 気象通報ときくと、専門知識がないと理解できないと思われがち ですが、初心者の方でも理解できるようにワンポイント気象解説を プラスしてお送りします。 ここ数年中高年の方をはじめとした登山者の裾野が広がり、それ に比例して遭難事故等も増加しております。 遭難事故防止の為にも 気象情報を把握して、的確な判断が出来る よう入山前から情報の チェックをおすすめします。 番組名:春山高層気象 放送日時:4/27(木)〜5/7(日) AM5:20〜5:30 放送媒体:ラジオたんぱ第1放送 スカイパーフェクTV501 インターネットラジオ http://www.tampa.co.jp 放送内容: 高度700ヘクトパスカル(標高3,000m)の気象状況を日本一 早い時間帯にお届けしています。短波放送は日本全国どこでも受信で きます。また、ラジオをお持ちでない方はスカイパーフェクTV(CS) やインターネット等で利用できます。ラジオたんぱでは、今年の放送 開始を記念して1名様に4バンド携帯ラジオ、10名様にテレホン カードをプレゼントいたします。 希望者はメールでに下記アドレスに住所、氏名、 年齢、職業、番組へ の意見、要望を お書き添えの上返信ください。 koide@tampa.co.jp 〆切は5/12(金)消印有効です。 また、5/27に山岳ネットワークスペシャル 夏山直前・花の名山 特集をオンエアします。PM7:00〜8:00 ラジオたんぱ第1 スカイパーフェクTV501 インターネットラジオ まずは番組情報HP www.tampa.co.jp/sangaku/ 御参照ください。 |
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No.80 | 2000/03/15 10:19 |
名前 | みずたま |
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タイトル | 雪崩情報 第37号 |
本文 | ニセコの雪崩情報です。 - 雪崩情報 第37号 2000/03/13 8:30 ニセコ町 各スキー場からのデータ、海上現況、積雪断面観察などから、積雪は安定 している。2/19層、2/27層、3/5層の各層間の雪は「しまり雪」となってお り、それぞれの層は斜面の向きや標高により、その厚さや結晶の種類は同 じではない。3/5層の上に接する所に、場所によっては「こしもざらめ」の 薄い層が観察できるが、テストスキーなどでは安定しているように思える。 雪は良い。しかし吹雪に強く影響され、谷の上部や急斜面への落ち込みに 厚く吹き溜まった風成雪は、場所により1m以上に達している。鉱山の沢や 大沢の雪庇、東尾根などの一部では、以前雪崩の危険は続いている。また 雪庇崩壊の危険は常にある。山岳地帯の滑走にはルートの選択などに十分 な注意が必要。スキー場から一歩外に出れば、すべての責任はそれぞれに ある。またスキー場によって立ち入りが禁止されている場所には入っては ならない。 花園パトロールによって、通称「ストロベリー」と呼ばれている斜面の、 全層雪崩の危険が強く指摘されている。「春の滝」と同様にこれら標高の 低い場所は、気温上昇や日射の影響が強く、早い時期から全層雪崩が起こ る。パトロールの指示に従い、立ち入ってはならない。 |
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No.79 | 2000/03/13 10:04 |
名前 | みずたま |
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タイトル | 雪崩情報 第33-36号 |
本文 | ニセコの雪崩情報です。 『翼の王国』今月号に、この雪崩情報を作成している新谷さんの、 雪崩事故防止への取り組みについて特集記事が載っています。 - 雪崩情報 第36号 2000/03/12 8:15 ニセコ町 朝のデータから風成雪によってできたスラブは安定している。樹林限界以 上の急斜面、沢の上部に堆積した雪の深部弱層の強度については不明。鉱 山の沢の側壁、見返り沢の一部、大沢の雪庇下などでは3/5層からの雪崩の 危険は続いている。 雪庇は風成雪が発達してでき、常に不安定。一方が急斜面や崖になった尾 根では特に大きく張り出し、崩壊の危険がある。硬いからといって安全で はない。雪崩事故は雪庇崩壊によって起こることも多い。用がないのなら 近寄らない方が良い。 雪は深くはなく、所々にクラストがあり、また吹き溜まりがある。深い厄 介な吹き溜まりが急斜面の長いスロープに広くあれば、面発生表層雪崩が 起こる可能性がある。 ニセコで滑る人達は経験者ばかりではない。危険な斜面についた一本のシュ プールが事故のきっかけになる。 - 雪崩情報 第35号 2000/03/11 8:30 ニセコ町 多くの雪崩事故は、吹雪やその直後に起こる。吹雪が強ければ強いほど、 風下の谷に多量の雪が堆積する。ニセコ山系の雪崩事故はこのような状況 の中で発生してきた。 6日以降の吹雪によって、樹林帯以上の風に影響された斜面の上部には、 厚さ1mを超える「風成雪」が吹き溜まり、厚い「雪板」を形成している。 また標高1000m以上では、20m/sを超える風が9日と10日の二日に渡って 吹き続けたために、雪庇が急激に発達した。(アンヌプリ、東山スキー場 パトロールの報告による) 事故は「雪板化」した斜面が崩壊する「面発生表層雪崩」によって起こる。 積雪断面の観察では、3/5に形成された層からの、破断面1mを超える大規 模な面発生表層雪崩の可能性が続いている。特に鉱山の沢、水野の沢など では危険が高い。また見返りの沢、アンヌプリ大沢、東尾根では雪庇崩壊 による大規模な雪崩の危険がある。 森の中は重い良い雪だが、開けた急斜面の落ち込みに不用心に飛び込むこ とや、雪庇を飛ぶことは、今日はやめるべきだ。 南面の亀裂が生じている急斜面は、積雪増加と気温上昇、輻射熱によって 全層雪崩の危険が高まる。これらの場所には近寄らない方がよい。 - 雪崩情報 第34号 2000/03/10 9:00 ニセコ町 積雪深は、断続的に続いた吹雪によって増加し、強い吹雪に影響された樹 林帯以上の急斜面の落ち込みや、雪庇が発達した斜面では、厚さ80cm以上 のスラブ(雪板)が形成されている。アンヌプリ1000mの観測点から送られ たデータによれば、昨日昼前に風速は20m/sを超え、それは夜まで続いた。 また今朝8時にアンヌプリから送られた風速のデータによれば、依然10-17 m/sの北西の風が吹いており、樹林帯以上ではスラブ崩壊による大規模な 面発生表層雪崩の危険が続いている。今朝の海上データからは風は落ち始 めており、雪板内部の安定化は進むと考えられるが、ニセコ山系の樹林帯 以上の急斜面では大規模な雪崩発生の可能性が高いために、十分な注意が 必要。 - 雪崩情報 第33号 2000/03/09 8:15 ニセコ町 9日朝6時の現況の各データから風速15m/s以上の吹雪は収まっている。標 高800m以上で風速が10m/s以下になって10時間経過した。降雪は朝まで断 続的に続いている。しかし「直接的な雪崩の原因」となる「風成雪による 雪板化」は収まり、積雪はゆっくり安定し始めている。樹林帯以下の雪は 軽くはないが良い。 風に影響された急斜面の落ち込みや沢の上部には、厚さ80cmを超える雪板 (ウインドスラブ)ができており、これらの斜面では大規模な面発生表層雪 崩が起きる可能性が続いている。雪庇の崩壊や滑走の衝撃は雪崩の引き金 になる。 雪庇は風成雪によってできており、吹雪によって発達している時は、少し の刺激で大きく崩れる。また硬い雪庇であっても、決してその上で休んで はならない。今日午後まで断続的に弱い吹雪は続く。山岳地帯の新雪滑走 には、ルートの選択などで十分な注意が必要。 |
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No.78 | 2000/03/09 12:28 |
名前 | みずたま |
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タイトル | 雪崩情報 第31-32号 |
本文 | ニセコの雪崩情報です。 --- 雪崩情報 第32号 2000/03/08 8:15 ニセコ町 低気圧の速度が遅い。風向は南西で、朝まで多量の降雪があった。海上の データはこの24時間の平均が12m/s、波高は5m。ニセコ山系の風の影響を 受けた斜面には多量の雪が積もり、新雪の表層雪崩を起こしやすい「雪板」 (風成雪による吹き溜まり)が形成されている。 今日午前中に風向は西に変わり、樹林限界以上は一時的に強い吹雪となる。 ニセコ山系の樹林帯以上の急斜面や沢では、場所によって破断面80cm以上 の大規模な「面発生表層雪崩」が発生する可能性が高い。樹林帯内の崖や リフト下でも表層雪崩が起こりやすくなっている。山頂では風速18m/s以上 の吹雪が長時間続いている。山は良い状態ではない。 ---- 雪崩情報 第31号 2000/03/07 8:30 ニセコ町 低気圧の接近により、明け方まで約15cmの降雪があり、今後この雪は北よ りの吹雪となって強まる。風に影響されて「雪板化」した斜面は、今日は 破断面30cm以内の「面発生表層雪崩」が起きる可能性が高い。風成雪によ る雪板化がさらに進む明日にかけて、破断面50cm以上の大規模な雪崩が起 きるおそれがあり、水野の沢などの山麓などでも、上部からの雪崩に対す る警戒が必要。 亀裂が生じている南向きの斜面は、降雪によって積雪の重さが増えるため に、今後の暖気によって「全層雪崩」や「地表からの表層雪崩」など大規 模な雪崩の可能性が高まる。 |
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No.77 | 2000/03/06 15:49 |
名前 | みずたま |
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タイトル | 雪崩情報 第27-29号 |
本文 | ニセコの雪崩情報です。 - 雪崩情報 第29号 2000/03/04 8:30 ニセコ町 断面データからは積雪内部の各層は安定しているように思える。晴天が続 き降雪がないために、南面の「春の滝」などを除き、大規模な雪崩の発生 は考え難い。しかし海上データや各山頂のデータでは、南よりの風が長時 間に渡って強く吹いた。海上では24時間以上に渡って平均10m/sの南西の風 が続いている。また各山頂では瞬間的に20m/sを越える風が断続的に続いた。 このため樹林帯以上の風に影響された斜面では「風によって移動した雪」 の吹き溜まりが各所に発達している。これらの雪のたまった急斜面では 「小規模な面発生表層雪崩」が起きる可能性がある。急斜面で発生した場 合、事故につながる恐れが高いので注意が必要。 --- 雪崩情報 第28号 2000/03/02 8:10 ニセコ町 降雪量は少ないが、緩い冬型の気圧配置の中で時折強風が吹いている。昨 日午後4時のアンヌプリの風速は20m/sで、大沢などの風に影響された斜面 には風成雪が堆積している。海上現況から風は落ち始めているが、西より の風の影響を受けて雪庇が発達したところや、風下にあたる急斜面などで は、破断面30cm以下の小規模な面発生雪崩のおそれがある。昨年の東尾根 の死亡事故は、このような浅い風成雪が雪崩れて起きた。 また気温上昇の影響を受ける南に面した斜面では、場所によっては大きな 破断面を持つ大規模な雪崩発生の危険が続いている。一本のシュプールが 事故の遠因になる。ロープを越えて、当たり前のようにコース外に出るの は、良くない。 ---- 雪崩情報 第27号 2000/02/29 8:10 ニセコ町 標高800m以上の風に影響された斜面では、厚さ40cmの風成雪(吹き溜まり) が発達している。このために樹林限界以上の開けた急斜面では雪崩が起き る可能性がある。規模は破断面の厚さ40cm以内の中規模のものが予想でき るが、場所によっては事故につながる。28日朝までに、旧雪表面には顕著 な層(コシモザラメ層)が形成されており、吹き溜まり斜面は雪崩れやすい。 アンヌプリでは28日午後4時に18m/sを越える風を記録している。モイワ見 返り沢、鉱山の沢(バックボウル)、アンヌプリ大沢、水野の沢などの急な 新雪斜面や雪庇付近は風成雪が発達している。今朝6時の積丹岬の風速は 北北東13m/s、昨晩から10m/s前後で推移している。このことから今後も風 成雪の発達は続く。風の影響を受けてできた新雪の急斜面は、今日は雪崩 の危険が高い。 |
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No.76 | 2000/03/01 17:06 |
名前 | みずたま |
E-mail or URL | |
タイトル | 雪崩情報 第24-25号 |
本文 | ニセコの雪崩情報です。 - 雪崩情報 第25号 2000/02/25 8:00 ニセコ町 緩い冬型の気圧配置の中で、断続的に吹雪が続いている。昨日、午後3時頃 から始まった吹雪によって、「樹林限界以上の風下斜面上部」には風成雪 (吹き溜まり)が積もっている。厚さは最大50cmで雪崩れやすくなっている。 この風成雪の雪板化(スラブ化)の程度は、12時間の風速の推移からは中程 度(海上で最大15m/s、山頂で20m/s以下)であり、このことから大規模な雪 崩の発生は考え難いが、風に影響された開けた急斜面の滑降は、今日は十 分に危険なので注意しなければならない。 層としては昨日24日に形成されたものが現在の積雪断面の中では弱い。2/7 層、2/17層及び2/20層は、しまり雪の中で安定している。2/24層は、温度 変化(温度勾配)が小さい中で形成されたために顕著な層となっていないが、 その後の降雪状況から、破断面50cm以下の面発生表層雪崩が起こる可能性は 高い。 - 雪崩情報 第24号 2000/02/24 9:00 ニセコ町 現況からはニセコ山系の雪崩の危険は小さい。海上、山岳地帯、共に風は 落ち、この24時間は平均8m/sで推移している。降雪は続いたが、面発生雪 崩の要素として考えられる、雪板(スラブ)は発達しておらず、大規模な雪 崩の発生が考えにくい。これは低圧部が日本海に進み、気圧の傾きが緩く なっているためである。今日一杯はこの状態が続き、再び降雪が始まる。 弱層としては2/19にできた層から雪崩れる可能性がある。しかし、破壊テ スト等からは現在の危険は小さい。南向きの斜面が日照による輻射熱など により雪板化すれば、2/19層の上に載っている厚さ1.5m以上の表層雪の雪 崩の危険は高まるが、その場合、規模は大きい。 雪は非常に良い。しかし開けた急斜面、特に「せっぴ。雪庇」や斜面の変 わり目、風の影響を受けた斜面では、常に雪崩に注意すべき。 |
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No.75 | 2000/02/29 14:11 |
名前 | みずたま |
E-mail or URL | |
タイトル | 雪崩情報 第22-23号 |
本文 | ニセコの雪崩情報です。 - 雪崩情報 第23号 2000/02/22 8:00 ニセコ町 昨夜の強風のため、斜面には「吹き溜まり」が発達し、雪崩れやすくなっ ている。この風は北よりの風で、昨夜11時には積丹岬で16m/sを記録し、 突風を伴いながら今朝まで続いた。山では20m/s以上の風が10時間以上続 いた。風は積もった雪を移動させ、風下に「風成雪」(吹き溜まり)を作る。 風が強いほどこの堆積は急速に進み、出来た直後は雪崩れやすい。 「吹き溜まり」が発達したニセコ山系の風に影響された斜面では、今日は 雪崩の危険が高い。開けた急斜面や雪庇が新しく発達した所、ノール面な どでは、十分な注意が必要。風の向きから、東尾根の急斜面や鉱山の沢 (バックボウル)の側壁などは雪崩の危険が高い。 - 雪崩情報 第22号 2000/02/21 16:00 ニセコ町 低気圧の接近と寒気の入り込みにより、昨日の小康状態の後、再び雪が降 り始めた。今朝5時の海上の風速は北北西の風12m/sで、今後強まっていく。 雪崩事故は悪天候下で多く起きる。吹雪の最中やその直後は、風によって 運ばれる雪で斜面が「雪板化」し、危険な「面発生表層雪崩」が起こりや すくなる。 今日午後からニセコ山系は再び吹雪になるために注意が必要。風速18m/s 以上の吹雪が続く場合、風に影響された斜面には、雪崩の原因となる「風 成雪」(吹き溜まり)が急速に発達する。現在の積雪表面から30cmと50cm、 及び120cmのところには顕著な層があるが、上載積雪に対して安定している。 |
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No.74 | 2000/02/17 15:52 |
名前 | hey-chan |
E-mail or URL | hey@hey.org |
タイトル | 旭岳雪崩遭難救助訓練 |
本文 | 北海道雪崩事故防止研究会の阿部さんより、以下の案内を戴きました。 興味のある方は、参加してください。 --- 旭岳雪崩遭難救助訓練のお知らせ 雪崩埋没者をセルフレスキューで短時間に発見救出しても、医療機関への搬送 はいかに迅速におこなうか。たいへん難しい問題です。日本においてもヘリコプ ターを活用した[ エアー・レスキュー Air Rescue」の時代になろうとしています。各都道府県に 消防防災ヘリ、警察ヘリの配備が完了しましたから。 日本の警察航空隊で山岳遭難出動件数がもっとも多いのが北海道警察本部航空 隊です。北海道警察本部には都市型災害、雪崩災害に対応する災害救助犬も配備 されています。 参加者による雪崩ビーコンと組織的ゾンデ捜索をふくむ雪崩救助訓練を旭岳で 開催します。遭難者のヘリへの吊り上げ収容などを見学、航空隊隊員からの解 説、災害救助犬捜索実演もあります。興味のある方はご参加下さい。 ■問い合わせ先 東川町役場商工観光課 担当:杉山 0166−82−2111 ■期 日 平成12年3月10日(金)・11日(土) ■会 場 旭岳ビジターセンター(講義)及び湯の沼園地(実技)等 (上川郡東川町勇駒別<旭岳温泉>) ■参加対象 道内山岳遭難救助活動関係者及び一般スキーヤー等 (定員40名) ■実施内容 1.講義(講師 秋田谷英次氏−前北海道大学低温科学研究所所長・「北の 生活館」館長) (講師 阿部幹雄氏 −北海道雪崩事故防止研究会) (講師 樋口和生氏 −北海道自然体験学校NEOS・北海 道雪崩事故防止研究会) A雪崩発生のメカニズム B雪崩事故時の救助 C低体温症 ※ 講義終了後ビーコン・ゾンデを使用して実技補助訓練を行う。 2.実技(講師 阿部幹雄氏−北海道雪崩事故防止研究会外) (講師 樋口和生氏−北海道自然体験学校NEOS) A雪崩ビーコンによる捜索練習 B携帯ゾンデによる事故者捜索 ■参加経費 一人につき500円(資料代) ■日 程 10日(金)13:00〜17:15講義及び実技補助訓練 11日(土) 9:00〜11:30実技訓練 ■持ち物及び服装 雪崩ビーコン(付属又はラジオ用イヤホン含む)、携帯スコップ 携帯ゾンデ、山スキー装備、冬山個人装備等 ■その他 ・参加経費は受付時に徴収する。 ・参加者は、事前に「最新雪崩学入門」北海道雪崩事故防止研究会 編(1996年版山と渓谷社)で雪崩について自己研修を勧める。 ・宿泊については、主催者であっせんする。 (旭岳温泉1泊2食付8,500円程度)。 ■旭岳雪崩遭難救助訓練タイムスケジュール 3月10日(金) (旭岳ビジターセンター及び旭岳ロープウェイ駅駐車場) 13:00 開会式 13:05 講義 1.雪崩発生のメカニズム 2.雪崩事故時の救助 3.低体温症 15:15 実技補助訓練(ビーコン・ゾンデ等を使用しての屋外訓練) 17:15 実技補助訓練終了 3月11日(土) (旭岳養魚場横) 9:00 訓練参加者旭岳ビジターセンターに集合 準備でき次第出発 (各自徒歩及び山スキーで現地(養魚場横)へ) 9:30 訓練地点(養魚場横)で雪崩事故発生 (災害救助犬訓練のため被災害想定者埋雪 2名<東川町隊員>) 9:32 雪崩事故発生の連絡入(捜索準備開始) 登山者4名のパーティーの内2名が巻き込まれて行方不明 生存2名(けがなし)の内1名が旭岳ビジターセンターに山 スキーで下りて通報(1名現場待機)=(仮想) 9:35 現地本部旭岳ビジターセンターに設置(仮想) 北海道警察にヘリコプター要請(当日は連絡しない) 9:35 捜索班雪崩発生地点待機完了 災害救助犬捜索開始(埋雪者2名) 9:55 災害救助犬埋雪者2名発見 10:00 捜索班捜索訓練開始(ダミー) 10:10 行方不明者A(ビーコン装着・けいつい損傷)発見 ―応急手当 10:20 行方不明者B発見(ビーコン未装着者・低体温症)― 〃 10:30 道警ヘリコプター到着(ホバリング)収容作業(被収容者は警察官1 名) (航空隊から収容作業前及び最中にレクチャーを受ける) 11:00 ヘリコプター行方不明者収容完了。 11:20 閉会式(現地解散) |
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No.73 | 2000/02/14 17:14 |
名前 | みずたま。 |
E-mail or URL | |
タイトル | 雪崩情報 第15-17号 |
本文 | ニセコの雪崩情報です。 - 雪崩情報 第17号 2000/02/12 8:00 ニセコ町 緩い冬型の気圧配置の中で断続的に降雪が続いている。昨日は1000m付近 で16m/sの西風が続いたために、風下の斜面では風成雪が発達しているが 降雪強度は比較的小さい。2/7層はコシモザラメ層となっており、この上に 積もった新雪の量は、風の影響を受けた雪庇や急斜面の落ち込みなどでは 約50cm。今朝6時の海上データでは西北西風速8m/sとなっており、標高 800m以上の樹林限界から上の開けた斜面では、依然ゆっくりと風成雪が発 達している。 樹林帯以下の雪崩の危険は小さい。しかし南に面した開けた急斜面では、 刺激により破断面50cm以下の面発生表層雪崩が起こる可能性がある。 --- 雪崩情報 第16号 2000/02/10 16:00 ニセコ町 9日から10日朝にかけての降雪約30cmは、10日午後からの西よりの風に よって雪板化が進んでいる。強まり始めた風は樹林帯以上で18m/s、風向 は西、風による吹き溜まり斜面は明朝まで発達する。 アンヌプリ大沢、鉱山の沢、見返りの沢などの、風に影響された南西から 南東向きの急斜面上部では、明日にかけて破断面50cm以上の面発生表層 雪崩が起きやすくなる。 ---- 雪崩情報 第15号 2000/02/08 16:00 ニセコ町 低気圧の接近で午後から風が強まっている。海上では朝6時で東南東5m/s、 波高1mだったが、午後2時には北東10m/s、波高2mになっている。標高 1000m付近では午後から15m/s以上の風が吹き始めている。現在の降雪量 は少ないが今後、吹き溜まりからの面発生表層雪崩の危険が高まる。 午後1時、モイワ見返りの沢では10cmの新しい風成雪が積もっており、す でに不安定である。2月7日午後に日射と寒冷とによって旧雪表面にできた 層は「コシモザラメ層」として弱層となっている。ニセコ山系は、吹雪に よる吹き溜まりの増加に伴い、今後雪崩の危険が高まる。 |
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No.72 | 2000/02/08 02:29 |
名前 | みずたま。 |
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タイトル | ニセコ雪崩情報第14号 |
本文 | 雪崩情報 第14号 2000/02/06 8:00 ニセコ町 現在、風成雪による雪崩の危険は小さい。東山スキー場の水野の沢から春 の滝にかけての、南西または南東向きの急斜面には、亀裂が生じている。 これらの斜面の積雪深は2m弱であり、積雪内部まで日射や強い温度変化 の影響を受けている。標高の低いこれら南向きの斜面には、地表上に15- 20cmのざらめ状の層があり、積雪の上載重量を支えきれず、地表面から 全層雪崩を起こすおそれがある。春の滝では小規模な全層雪崩が発生して いる。これら南向きの斜面では今後も全層雪崩の危険が続く。 |
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No.71 | 2000/02/02 00:34 |
名前 | みずたま。 |
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タイトル | ニセコ雪崩情報第13号 |
本文 | # 京極ふしきだ公園横にローソンがオープンしました。 # 中山峠にもありますね。 ニセコの雪崩情報です。 - 雪崩情報 第13号 2000/01/31 8:00 ニセコ町 低気圧の接近によりニセコ山系は30日夕方から強い吹雪になった。30日夜 9時の日本海の波高は5m、風向は北東、風速19m/s。午前0時には波高3m、 風速15m/s。31日朝6時には波高は2m、風は北北東10m/sとなり、吹雪は 収まった。 この吹雪による風成雪の吹き溜まりは短時間で急激に発達したため、ニセ コ山系の風に大きく影響された斜面では、場所を問わず面発生表層雪崩の 危険が非常に高い。急斜面上部に短時間で吹き溜まった雪は、場所によっ て80cm以上に達している。 吹雪が収まっても雪崩の危険は続いている。事故は吹雪の最中やその直後 に起こりやすいので注意が必要。 - 雪崩情報 第13号-2 2000/02/01 8:00 ニセコ町 30日の強い吹雪は、山に吹き溜まりとウインドクラストを交互に作った。 降雪量が少なかったために風下斜面の吹き溜まりの量は40-50cmで安定し ている。29日と30日の積雪の間には厚さ1cmの「こしもざらめ層」がある。 1/18層は80-100cm下に確認できるが、結晶は変成している。 弱い冬型の気圧配置の中で降雪の量は小さいが、風に影響された斜面では 依然、風成雪が発達している。場所により20cm。風向は西で朝6時の海上 の風速は12m/s、波高2m。 浅い風成雪層でも急斜面で雪崩れると事故につながる。昨年の東尾根の死 亡事故がこれに当たる。 不用心に急斜面に滑り込むことや雪庇を飛ぶことは、面発生表層雪崩を誘 発しやすい。 |
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No.70 | 2000/02/02 00:33 |
名前 | みずたま。 |
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タイトル | ニセコ雪崩情報第12号 |
本文 | ニセコの雪崩情報です。1/22(土)にひらふ、バックボウルの2ヶ所で発生し た雪崩について詳細な情報を集めています。ご存知の方はメール下さい。 - 雪崩情報 第12号 2000/01/25 8:00 ニセコ町 緩い冬型の気圧配置の中で断続的に吹雪が続き、24時間の降雪量は山麓で 30-40cm。風成雪の発達は、樹林帯以上の風に影響されている斜面を除い ては緩やか。 海上現況、各スキー場のデータから、風の強さは15m/s以内、風向は西、 昨日の断面観察及びモイワにおけるテストスキーの結果では、見返り坂、 鉱山の沢などの一部を除き雪崩れにくい。弱層としては1/18層(深さ50- 80cm)が依然有力。 多くの雪崩は短時間で風成雪が発達した時に起こりやすく、雪庇や急斜面 の上部は常に崩壊の危険がある。また水野の沢、春の滝など南西向きの斜 面は、日照の輻射熱によっても雪板化しやすいために常に面発生表層雪崩 の危険がある。 - 雪崩情報 第12号-2 2000/01/26 8:00 ニセコ町 緩い冬型の気圧配置の中で新雪の量は増えている。現況のデータからは樹 林帯以下での雪崩の危険性は高くはない。しかしこのような斜面であって も、大勢が滑ることによって深いところにある弱層を刺激すれば、雪崩が 起きる可能性がある。弱層強度は相対的なものであり、上載新雪の重さ、 降雪の状況、人為的刺激などに左右される。 モイワでの新雪量の増加は20日から25日まで80cmだが、これは場所に よって大きく変わる。ノールなどの吹き溜まりやすい所は、風に影響され た重い雪が更に厚く積もる。急斜面や風の影響を受けた広い斜面は、依然 雪崩の危険が続いている。 - 雪崩情報 第12号-3 2000/01/27 9:00 ニセコ町 全般的に雪崩の危険は小さい。朝の現況から積雪は安定している。しかし 1/18に形成された層が原因する雪崩の危険は、南西向きの標高の高い急斜 面では依然高い。これらの斜面の1/18層以上の上載積雪は、場所によって は150cm以上に達しており、斜面を刺激することによって、大規模な面発 生雪崩を引き起こす危険がある。これらの斜面については、データが少な いため、危険か否かの評価はあくまでも過去の事故のデータに基づいてい る。 1/22前後に発生した雪崩について、詳しい情報を集めています。今後のニ セコ山系の雪崩事故防止に役立てるために、事故にならなかったこれらの 雪崩の規模と発生した場所を、正確に記録しておくことは重要です。正確 な情報について、ニセコ町役場までご連絡下さい。(FAX:0136-44-3500) |
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No.69 | 2000/01/26 08:49 |
名前 | みずたま |
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タイトル | ニセコ雪崩情報 第11号 |
本文 | ニセコの雪崩情報です。 1/22(土)にもスキーヤ1名が巻き込まれる雪崩が発生した模様。命は無事。 鉱山の沢、らしい? - 雪崩情報 第11号-2 2000/01/21 8:00 ニセコ町 20日夜から標高1000mの風速は20m/s以上、山麓でもニセコ町側は10m/s、 倶知安町では5m/sと吹雪いている。海上の波の高さは24時間で1mから4m まで上がった。風向は北北東から北、21日午後には西に変わり、気象台発 表では吹雪は22日朝まで続く。 ニセコ山系は21日から22日一杯、吹雪による降雪によって雪崩の危険が非 常に高まる。この吹雪で予想される標高1000m以上の雪庇や風成雪の吹き 溜まりは1m、風が走る800m以下の森の中や谷でも吹き溜まりやウィンド クラストができるため良い状態ではない。 短時間で出来る1m以上の風成雪の吹き溜まりは大きな面発生表層雪崩を起 こしやすい。22日に風が収まった後も低温のため危険な状態は続く。週末 のスキー場コース外や樹林帯以上の開けた急斜面では雪崩に対して十分な 注意が必要。ルールを守りスキー場ではパトロールの指示に従うべき。 - 雪崩情報 第11号-3 2000/01/22 8:00 ニセコ町 20日夜に始まった吹雪は21日にかけて大量の雪を降らせた。吹雪は21日夜 半には収まりはじめ、22日朝の海上データによっても波高2m、風向西北西 風速4m(積丹岬及び神威岬)となっている。この吹雪によって吹き溜まった 風成雪は標高1000m以上の谷や急斜面の上では120cm以上、山麓でも40-70 cmに達している。 アンヌプリスキー場からの連絡によれば21日夜8:45分頃クワッドリフト7号 支柱付近から幅30m、長さ150m、厚さ70cmの面発生表層雪崩が発生、滑走 中の5名中1名が巻き込まれたが自力脱出した模様(パトロールからの報告) この風成雪の吹き溜まりは短時間で発達したために、ニセコ山系の風に強く 影響された急斜面の落ち込みや開けた谷では、22日一杯は雪崩が起きる危険 性が高い。アンヌプリで発生した雪崩から分かるように、1/18層と記録され ている層は弱層化しており、破断面が1mを超える雪崩が樹林帯以上の急斜面 で発生する可能性はしばらく続く。 リフト線下は急斜面が多く、雪崩だけではなく衝突などの危険も高い。滑る べきではない。多くの雪崩事故は吹雪の最中やその直後に起きている。注意 が必要。 |
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No.68 | 2000/01/15 00:01 |
名前 | みずたま |
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タイトル | 雪崩情報 第10号 |
本文 | 雪崩情報 第10号 2000/01/14 8:00 ニセコ町 未明までの北東の強い風は急斜面上部や斜面変換点(ノール)に吹き溜まり を作っている.降雪量が小さくても,短時間にできたこれら吹き溜まり斜 面は雪崩の危険が高い.過去にモイワ見返り沢で同様の事故が起きている. 海上の現況から風向は北または北東,風速は14m/s,ニセコ山系の樹林限 界異常の風はさらに強い.山麓では10cmの,風に影響された新雪,降雪 量は小さいが吹雪によって雪庇や吹き溜まりができやすくなっており, 雪崩に対しての注意が必要. |
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No.67 | 2000/01/15 00:01 |
名前 | みずたま |
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タイトル | 雪崩情報 第9号-3 |
本文 | 雪崩情報 第9号-3 2000/01/12 8:00 ニセコ町 天候の回復は早い.朝6時の海上データでは,風速は6m/sに落ちている. 昨夜までの吹雪で,山麓では45cm前後の降雪,強い風に影響された樹林帯 以上の吹き溜まり斜面では,ところによって60cm以上の風成雪斜面を作っ ている.昨日午後4時のアンヌプリパトロールの観測で西風22m/s,気温 -10℃.夜半にはこの風速は落ちた. これらの吹雪による雪崩の危険は今日いっぱい続く.樹林帯以上の風に影 響され厚いウインドスラブとなった急斜面は極めて危ない.また,日照の 輻射熱の影響を朝から受ける,南西の樹林帯以下の急斜面も同様に雪崩の 危険がある. 森の中には良い新雪が積もっている.しかし森までのアプローチには雪崩 に対して十分な注意が必要.現在の積雪表面から70cm下には1月7日から 8日に形成された薄く弱い層があり,その上の新雪の上載重量は吹雪のた め十分に重い.標高800m以上の開けた急斜面では,破断面70cmのかなり 大規模な面発生表層雪崩の危険がしばらく続く. |
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